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凍える月~吉之助の恋~
第14章 第六話 【対岸の恋人】 
 お絹は最初は当惑したいくら良人の頼みであるにせよ、まだまだ母が恋しい年頃のお彩を置いて、それも老齢とはいえ喜作と二人だけで旅に出るというのは、正直あまり気が進まなかった。だが、伊八にとって、喜作は師であるという以上に、実の親子といっても良いほどの強い絆で結ばれ存在だ。また、喜作もしょっ中、伊八に伴われて遊びにゆくお彩を孫のように可愛がっている。
 良人にとって大切な人ならば、お絹にとっても大切な存在だ。何より、実の子でもないお彩を慈しんでくれる良人のために、お絹はできることがあれば何でもしたいと考えていた。十五で江戸に出てきた時、伊八は着のみ着のまま、他にどこにもゆくところがなかった。
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