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凍える月~吉之助の恋~
第15章 第六話 【対岸の恋人】  弐
 お絹自身、すわ地震かと勘違いしたほどであった。キャーという女の甲高い悲鳴が混じり、すし詰め状態の部屋は余計に混乱と緊張感を増した。
 子どもの泣き声が響き渡り、「静かにしろ」と大声で怒鳴る男の声が上がった。ざわざわと囁き交わす不安げな客たちの話し声がない。雨が屋根を叩く音が人々の不安を余計にかき立てた。と、それまで眼を瞑ったままの喜作がおもむろに眼を開けた。
「大丈夫だ」
 喜作はまるで通り雨に遭遇しているだけかのように平然としている。
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