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凍える月~吉之助の恋~
第15章 第六話 【対岸の恋人】  弐
「何も心配することはねえ。この辺りはようくこんなことがある。特に秋の彼岸過ぎにはよく空が荒れるもんさ。夕方までは何ともなくても、宵から急にまるで人が様変わりしたように天気がガラリと変わる。だが、たいしたことはねえ。ま、川を渡って向こう岸に行くつもりの人間にとっては難儀なことだが、わしらには露ほども障害にはならんさ」
 喜作はお絹を安心させるようにゆっくりと、まるで幼い子どもを前にした口調で言い聞かせた。
「それでは、こんなことはよくあることだと?」
 「ああ」と、喜作は存外に人懐っこい笑みを浮かべた。
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