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凍える月~吉之助の恋~
第2章 第一話 【凍える月~吉之助の恋~】 二
 だが、吉之助はお絹が自害をすることまで見越している。お絹がここから逃げたり(実際には厳重に閉じ込められていて、逃げ出すすべもないのだが)、生命を絶てば、累は伊八に及ぶと脅され、思い切った行動もできないでいた。
 一夜明ければ、また、朝が来て、外は明るい光で溢れる。しかし、お絹は今、永遠に明けることのない闇夜のただ中にいた。漆黒の夜空に浮かぶ妖しい月の光に囚われ、心身まで凍てつく氷と化している。
 お絹はその場に打ち伏したまま、いつまでも泣きじゃくっていた。

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