この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第16章 第七話 【辻堂】  一
が来たという想いだ。
「あのね、おっかさん」
 お彩は口を開いた途端、言葉に窮した。
 一体、何と言えば良いのだろうか。お彩がいつになく言葉少なにもじもじしているのを見、お絹は微笑んだ。
「どうしたんだえ、いつもは賑やかなお喋りさんが急に黙(だんま)りになっちまうなんて、お天道さまが西から昇っちまうよ」
 おどけた口調で心もち肩をすくめる母に向かい、お彩は小さくかぶりを振る。
「―おとっつぁんとそんなに仲が悪いの? 離縁しようと思うほど、おとっつぁんのことが嫌いになっちまったの?」
 ひと息に言った娘を、お絹は愕いたような表情で眺めている。
「お彩、お前、一体何言って―」
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ