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凍える月~吉之助の恋~
第1章 【第一話 凍える月~お絹と吉之助~】 一
 荷になる屋台を置いて逃げたのが良かったのだろうか、お絹が大通りから横にのびる狭い脇道に飛び込んだ時、あの不気味な足音も止んでいた。
 お絹は心から安堵して、大きな息をついた。追跡者は諦めたのか、それとも、途中でお絹の行方を見失ったのか、いずれにせよ何とか追っ手の眼をくらませたようだ。やっと胸撫で下ろしたまさにそのときである。
 真正面にぬっと大きな影が立ちはだかり、しゃがみ込んで休んでいたお絹はハッとした。
 全速力で駆けてきたので、呼吸も上がり、しばらくは荒い息が続いていた有り様だったのだ。面を上げたお絹の口から低い悲鳴が上がった。突如として背後から羽交い締めにされ、お絹の恐怖心は更に高まった。
―誰か、助けてっ!!
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