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凍える月~吉之助の恋~
第4章 第二話 【鈴の音】  一
 おさんに礼を言い、家の中に戻ると、お絹は頽(くずお)れるように上がり框に座り込んだ。
 おさんが伊八にこのことを喋るのも時間の問題だろう。しかし、伊八にだけは知られたくなかった。
 その夜、お絹は殆ど夕飯に手をつけなかった。ちゃぶ台には伊八の好物の魚の焼いたもの、きんぴらごぼう、味噌汁とお絹の心づくしが並んだ。
「お絹、お前、どこか具合が悪いんじゃねえのか」
 一向に箸を取ろうとしないお絹に、伊八は気遣わしげな眼を向けた。
「ううん、大丈夫よ」
 お絹は無理に微笑んだ。だが、伊八は疑わしげな顔だ。
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