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凍える月~吉之助の恋~
第4章 第二話 【鈴の音】  一
無理に流すことはやってできなくもなかろうが、お前さん自身も赤ん坊と一緒に下手すりゃ、あの世ゆきだ。堕ろすよりは身二つになってから親子共々生きる道を考えた方が利口ってものじゃないのかい。
 無情に言うと、おかねは再びそっぽを向き、二度とお絹の方を見なかった。
 お絹は逃げるようにおかねの許を辞した。
 中将流というのは、堕胎を主として取り扱う産科のことである。
 お絹は底なしの闇に突き落とされたような心地だった。おかねの家を出てから、どこをどのように歩いたのかも判らない。
 気が付けば、甚平店とは正反対の方角に向いて歩いていた。
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