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水流金魚
第3章 溺れる金魚
「あ! この子、昔の彼女が好きだったバンドの……」
「しっ!」
「キャー!!」
「あーもー。今日は、かなり久しぶりのオフだったのにぃ。バイバイ!」
「誰?」
「え? 知らないの? Dream Kissってバンドの歌姫、苺ちゃん」
「そうなんだ。東京ってやっぱり凄いね! 大阪ではお笑い芸人くらいしか見たことないからなぁ」
「お笑い芸人むしろ羨ましいけどなぁ。あの子も苦労してるらしいからなぁ。元カノ情報だけど」
「へえ~」
私はまた俯いた。二人でいるのに他の女の子のことなんて聞きたくない。けれど、私の頭の中もチラチラと考えているのは他の男の子のこと。最低だ。
「ほらっ! 時間なくなるから他も回ろっ! 行きたいとこたくさんだよ~。東京タワーにスカイツリーに秋葉原は外せないし~新宿とかお台場とか!」
「分かった、分かった。だいぶきつめなスケジュールだけど回れるだけ回ろう!」
「うんっ!」
「しっ!」
「キャー!!」
「あーもー。今日は、かなり久しぶりのオフだったのにぃ。バイバイ!」
「誰?」
「え? 知らないの? Dream Kissってバンドの歌姫、苺ちゃん」
「そうなんだ。東京ってやっぱり凄いね! 大阪ではお笑い芸人くらいしか見たことないからなぁ」
「お笑い芸人むしろ羨ましいけどなぁ。あの子も苦労してるらしいからなぁ。元カノ情報だけど」
「へえ~」
私はまた俯いた。二人でいるのに他の女の子のことなんて聞きたくない。けれど、私の頭の中もチラチラと考えているのは他の男の子のこと。最低だ。
「ほらっ! 時間なくなるから他も回ろっ! 行きたいとこたくさんだよ~。東京タワーにスカイツリーに秋葉原は外せないし~新宿とかお台場とか!」
「分かった、分かった。だいぶきつめなスケジュールだけど回れるだけ回ろう!」
「うんっ!」