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水流金魚
第3章 溺れる金魚
***
「ふぅ~疲れた!」
ホテルに着くとベッドにダイブした。無理矢理全部の場所を回ると時計は日付も変わろうかというところだった。
「一旦、先にチェックインしといて良かったね」
「そうだな」
「それにしても高そうな贅沢なホテル! こんなとこ普段じゃ絶対に泊まれないよ~」
窓からは光り輝く東京タワー。
「さて、お風呂入ろうかな」
「ちょっと待って! もう少ししたらいいもの見れるから」
優祐さんは私の手をとり、後ろからぎゅっとした。
それから今日は楽しかったねとか優祐さんがサプライズで席をとってくれていた有名アイドルの劇場公演の話とかをした。優祐さんはその間ずっと腕時計を見ていた。