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水流金魚
第1章 抜け出した金魚

***
待ち合わせ場所のスーパーの二階の駐車場につくと彼の乗る黒のBMWが到着していた。後ろの席には私のために用意してくれているチャイルドシート。扉をあけて、後ろに乗り、子どもをシートに座らせる。
「お待たせ」
「んー」
彼は吸っていた煙草の火を消すと軽く口づけを交わすと私の頭を優しく撫でた。
「じゃ、行こうか」
子どもを一時預かりの託児所に預けて、いつも行くのは、普通の人にはとうてい入ることの叶わない高級なラブホテル。
彼が私の旦那なら良かったのに。どうして彼には奥さんがいるのだろう。どうして彼の奥さんは私じゃないのだろう。
待ち合わせ場所のスーパーの二階の駐車場につくと彼の乗る黒のBMWが到着していた。後ろの席には私のために用意してくれているチャイルドシート。扉をあけて、後ろに乗り、子どもをシートに座らせる。
「お待たせ」
「んー」
彼は吸っていた煙草の火を消すと軽く口づけを交わすと私の頭を優しく撫でた。
「じゃ、行こうか」
子どもを一時預かりの託児所に預けて、いつも行くのは、普通の人にはとうてい入ることの叶わない高級なラブホテル。
彼が私の旦那なら良かったのに。どうして彼には奥さんがいるのだろう。どうして彼の奥さんは私じゃないのだろう。

