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水流金魚
第4章 金魚の涙
心でそう叫んでいて、もう限界だった。そんな時に咲ちゃんから一通のメッセージが入った。
【花さん、もう会うの辞めよう】
突然の言葉。だけど当然だ。実家に帰っても咲ちゃんと会うたびに泣いた。好きと言って欲しいと何度も言って、その度に謝られた。
疲れても仕方ない。年下にこんなメンヘラ女、支えきれるはずがない。それでも会えなくなるなんて嫌だ。会えなくなるくらいなら――。
家にある市販薬と処方された薬の二週間分を全て飲んで、思い切り手首を切りつけた――。