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第3章 街角
「私、二人でゆっくりしたかった」少し怒ったように言う私に彼は驚いたろう。仕事のあと、落ち着いた店で飲んでから駅へ送ってくれようとする彼に、もっと期待していた私は、言ってしまった。彼は、察したようで、勢いよく私の手を引っ張り、ビルの陰へ連れ込み、私を壁の前に立たせて、キスをし(てくれ)た。そう、こんな深いキスをして欲しかったの。生き物のような。私は唇を開きながら彼の舌を求める、とその刹那、かれの指が、私の下半身に触れた。「あ、、、!」確実に私の秘部に手を当てて、離さない。
「、、ちょっと、そこ、だめっ、、、て」
私は息が継げない。キスだけのつもりだった。でも、ストッキングの上からでも割れ目を感じるほどに強く触れられてしまい、とめどなく溢れ出るものを下腹部に感じている。
あなたは、初めてのことを呆気なく、やってくれる。

駅でお別れ。
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