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壊してほしい
第4章 突然
氷月はイライラしてきた。

雫石が、食いつなぐためとは言え沢山の男にしてきた体での支払い__________




『雫石。
上に乗って』
有無をいわさぬ口調。

雫石も驚いている。


『え、でも今出したトコだし…』

『うるさいっ』


氷月は雫石を引っ張り、
抱き合うようにして繋がった。

湯が再び波立つ。


(俺、どうしたんだろう…………
怒りが爆発した)

頭に浮かぶ疑問。


腰は裏腹に、激しく動く。




雫石の薄い肩を掴む。



『あっ………!あん、奥まですごいっ…』
雫石が仰け反った。
『あん、あっ、痛っ…………!』目を瞑る雫石に、
氷月はハッと我に還る。



『!ごめん雫石っ!』

肩を強く掴み過ぎた。

動きを止めたが、雫石は痛そうに上体を曲げた。


『だ、だいじょうぶ………だよ』
片目を瞑り、堪える雫石。



氷月は腰から雫石を下ろし座らせた。


胸の上にチュッとキスをし、
『ごめん……』と項垂れる。



暴力的な怒りが、力に移ってしまった。



傷つけたくないのに。


悲しい思いをさせたくないのに。





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