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壊してほしい
第2章 願望
______朝。



カーテンから差し込む朝眩い光。

『………………ん』
氷月は目を覚ました。
『あ』

目の前に雫石の寝顔がある。

丸くなり、
『スー…………』と寝息を立てている。



あどけない顔。


氷月は眉上で切り揃えた前髪に触れた。

さらさらしている。


『…………………しずく』



何だろう。
ボランティア精神なんて全くないし、
まして厄介事は苦手なほうだ。
その辺りは祖父にそっくりだと思う。


ただストレートに「この子の力になりたい」そう思った。



『ふぁい……………』
雫石が返事をする。


『あ、
起こしちゃったか』
パッと手を離す。


もぞもぞと動き、
横向きに寝ている氷月の胸にしがみついてくる。
(寒いので当然モコモコスウェットを着ている)


『いい匂い……………』


『おひさまの匂いすんの?』

『………うん。
落ち着く………』ふがふがと嗅いでいる。



かわいい。


『____今日は、
午前中休みにするからな』

氷月は照れてそっと離れ起き上がる。


『えっ?
用事があるの?』



『…………雫石の服、買いに行こう。
2時過ぎくらいからOPENにするよ』


頭を搔いた。

昨夜雫石に言ったコトバも、
した行為も恥ずかしい。
照れ臭い。


『………ホントっ??
やったー!!』
雫石ががばっと起き上がり氷月の背中に抱き着く。


『あ!そうだ。
氷月さんって彼女いないの?』



『…………今さら聞くなよ………
いないよ、
いたら雫石とこんな風にならないだろう』


『……………そうなの?』


『何でそんなこと訊いたの?』


『え、だって。
氷月さんかっこいいし………
店持ってて一人でしてるから、いないハズないかなって』



氷月は振り返った。

雫石が顔を覗きこむ。





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