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壊してほしい
第4章 突然
『しずく、………………』
氷月は突然の出来事に頭が追いつかない。

雫石は青ざめながらも『氷月さん。
危険かもしれないわ』と真っ直ぐ氷月を見た。



『役場なら身近だし、
ああやって探りに来るなら…………
誤魔化せないかも』



『そうか、…………だよな』

氷月は今更ながらに思い出す。


雫石が家出少女だという事実を。


毎日か楽しくてすっかり遠のいていた。


居るのが当たり前のように感じていた。



『雫石は…………
どうしたい?』


『私は……………………
どうしようかな?
また、次の人を探すよ。氷月さんに迷惑がかかるから』

『ダメだっ!』
氷月は怒鳴った。


雫石の場所までつかつか歩き、
抱き締める。




『行かないでくれよ…………』


『でも、バレたらマズイよ』
肩から聞こえる雫石の透き通った声。


(この子を離したくない…………)



『あっ!
そうだ…………!』

氷月は奥の部屋に走る。


1階にはバスルームやら洗面所やらがある。


その床にしゃがみ、
ドアを引いた。




冷たい空気が流れてくる。




6畳ほどの、小さな地下室がある。
祖父が造った小部屋である。

普段全く使わないので、忘れていたが…………

雫石が後をついてきて『あっ』と声を挙げた。


『掃除すれば使える。
雫石…………嫌じゃないなら………』



雫石がしゃがみ、
地下室を見た。



『氷月さん…………
私、本当はここにいたい。
離れたくない。
せっかく出逢えたのに』
氷月にしがみつく。


氷月も雫石を抱きしめた。

『どこにも行かないで』


危険リスクを知りながら、
氷月は雫石と離れたくない。


(犯罪が何だ。
雫石は俺のものだ____)
そんな気持ちが体の芯を突き上げてきた。


ここに隠れていれば、
先ず見つからない。



2人は互いを見つめ、キスした。

何度も。



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