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壊してほしい
第4章 突然
『そういう動きしたらさぁ』


『だって、我慢できないよ』


氷月はスカートを捲り、

タイツを下げた。


自分の仕事用ズボンも下げ、

一気に入っていく。



『ああんっ!!』



狭い小部屋。



(堪んない………)


氷月は暗い地下室のひんやりした空気に、

仰向けに寝た淫らな雫石の熱さを感じながら腰を振った。



『あん、あんっ』


『雫石………ぐちょぐちょ言ってるよ』


『だって、あ……気持ちいっ…………!』


雫石の手が氷月の袖を掴む。


目が合い、
見つめ合った。




『雫石、どこにも行くな』

今日みたいに突然の来訪があると、

否応なしに不安の子種が飛び散る。



作業をしていると紛れるが、

やはり雫石は家出少女に過ぎないことを思い知らされてしまう。



家出をしているなら、

いずれ帰らなくてはならないのだから………………。




氷月は不安の子種をひとつひとつ潰すように、

ゆっくりゆっくり抜いては入った。




『あっ、あん、あんっ!
ゆっくりのが凄いっ…………』

雫石の脚が氷月の腰に巻きつく。




氷月は目を閉じ、
雫石の上に被さった。



息が耳にかかる。



荒い息が。



『あっ、いく………いっちゃうよっ……』


雫石が啼(な)き、
ビクンビクン痙攣してもなお氷月は入っていた。



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