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壊してほしい
第4章 突然
_______夜、
片付けが終わると氷月は看板を裏返す。
外の空気は芯まで冷える。
空を見上げた。
(祖父さん…………俺、ダメなことやっちゃってるけど。
あの子だけは離したくないんだ)
満天の星に向かい、
心で話しかけた。
祖父ならどうするだろう?
役所からも調査員が来て、
危険なのだ。
『あ』
流れ星が流れた。
ホロリと一粒、
涙のように流れ消えた……………
叶うのだろうか?
雫石といつまでも居たいなんて。
『さ、さむっ』
氷月は肩を震わせて店に戻る。
『おつかれさま~。』
下から雫石が声をかける。
『うん、一日終わったやー』
『ねぇ氷月さん。
わたし、お風呂は…………』
『あ。
そだね。お風呂までは調べないだろうし、
いいんじゃないか?
先使う?』
雫石がそれを聞いて地下室から梯子でよじ登ってきた。
トン、と床に降り立つ。
氷月の顔を見、
俯き加減になり『い………一緒にとかどう?』
『え。
えーーー………………』
『ダメだよね』
『いや。
雫石が言うなら。
恥ずかしいけど』
片付けが終わると氷月は看板を裏返す。
外の空気は芯まで冷える。
空を見上げた。
(祖父さん…………俺、ダメなことやっちゃってるけど。
あの子だけは離したくないんだ)
満天の星に向かい、
心で話しかけた。
祖父ならどうするだろう?
役所からも調査員が来て、
危険なのだ。
『あ』
流れ星が流れた。
ホロリと一粒、
涙のように流れ消えた……………
叶うのだろうか?
雫石といつまでも居たいなんて。
『さ、さむっ』
氷月は肩を震わせて店に戻る。
『おつかれさま~。』
下から雫石が声をかける。
『うん、一日終わったやー』
『ねぇ氷月さん。
わたし、お風呂は…………』
『あ。
そだね。お風呂までは調べないだろうし、
いいんじゃないか?
先使う?』
雫石がそれを聞いて地下室から梯子でよじ登ってきた。
トン、と床に降り立つ。
氷月の顔を見、
俯き加減になり『い………一緒にとかどう?』
『え。
えーーー………………』
『ダメだよね』
『いや。
雫石が言うなら。
恥ずかしいけど』