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無意味なPKを持つJKの話
第11章 Someday
いつの間にか、こちらを見ていた筈の小川がまた目を伏せている。

気持ちよさそうに、軽く喉を伸ばし天井を仰いで。


今、その体の上で動いているのは、ユイじゃない。

私なのに。


「むこう、向ける?」

うっすら目が開いたと思ったら、そう言われた。


...やっぱり、背中が見たいんだ。


小川の言葉が、胸に突き刺さる。


ユイの代わりでもいいって、思ったハズじゃない。


繋がったまま、背中を小川に見えるように体をぐるりと反転させる。

昨日と同じく、背中の腰あたりを小川の指が数本、つつーっと下りてゆく。

ぞくぞくしたものが体を駆け巡り、動く腰が反り返る。

「んっ、はぁ...」

壊れそうで儚いものを撫でる、優しい手。

もっと触って欲しい。

腰を掴んで揺さぶって、きつく抱きしめて欲しい。

そして名前を呼んでほしい。

ユイじゃなくて。


ふと、腰の動きを緩めて、チカラを込めてみる。

昨日は、重なるようにして2人で宙に上がった。


今日はどうだろう。


すうっと音もなく、小川の、そして明子の体が浮かぶ。

おそらくいつもの5センチ。

上から見てると、景色が変わるわけでなし。
バランスが崩れそうになることもない。
一体どういう仕組みかわからないが、寝そべっている時と何ら違いはないのだ。

だけど、明らかに浮かんだ。

明子の動きが止まってることに、不審に思った小川が顔を起こしたらしい。

途端にベッドにとすんと降りた。

その衝撃で、何が起きていたのか小川も気づいた。

「っ!浮いて...」

小川1人を浮かべたことは多々あったが、2人で浮かんだことはない。

昨日を除いて。

しかも、昨日は小川の上に寝そべるように重なっていたのに、今日は少し前傾姿勢ではあるが座っている。

それでも浮かんだ。

「はぁ...」

体を強ばらせていた力が抜けて、前のめりにぐらりとした。

その体が後ろから抱きしめられる。

「な!今、浮いてた!?」

驚いて少し興奮した小川の声がする。

「うん...」

「マジか!」

その事が嬉しかったのか、そのままぎゅううっと抱きしめられた。
ここまでキツく抱きしめられたことはなくて、少し驚く。

「もっかいやって」

「...やだ」

「お前、何も言わねーんだもん。気付くの遅れたし」

「...」
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