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無意味なPKを持つJKの話
第12章 春が来る
翌日から早速、会う機会がガクッと減った。
そのうち数週間で学校が、自習時間が多くなり。
自由登校になった。
話さないにしても、クラスで毎日のように顔を合わせていたのに、それすらも減ってしまった。
小川のバイトも忙しくなってきたとかで、連絡もほとんど減って。
あっという間に月日は流れ、明子の試験日になった。
あんなに勉強を見てやると言ってたのに、一ヶ月ちょっとの間に2回しかそんな機会がなかった。
それもバイトで疲れたとかで、ほとんど小川ひとりで眠っていた。
2日目の時に、その事で口喧嘩になった。
最終的には「もう帰る!」「おー帰れ帰れ」
で、小川の家を飛び出してしまった。
それがあったからか。
小川が志望校に合格したと聞いたのも、クラスのHRで担任の発表で。
メールで、おめでとうと送ってみたが返信はなかった。
あんなに毎日会ってたのが嘘のようだ。
とりあえず明子も受験生らしく勉強した。
自分でもこんなに勉強が続くとは思わなかった。
この家を出て、都会に行きたい。
家族と離れたいという思いのほかに。
こんな田舎が、小川に執着させているに違いない。
都会に出れば、スグに忘れられる。
新しい恋をして。
小川のことを思う事から解放されるんだ。
その思いで、ひたすら勉強した。
試験の当日。
朝早くに小川からメールが入った。
「頑張れ」
たった三文字だったけど。
明子はその画面を食い入るように見つめながら、試験会場に向かった。
第一志望の大学の合格発表を待たずして、他のいくつかの大学の試験も受けた。
余裕だと思っていた滑り止めの短大に落ちたが、第一志望の大学には奇跡的に合格した。
通知を家のパソコンで確認した時は、思わず母親と抱き合って喜んだ。
じーちゃんも体の自由があまり効かないため顔を歪めて、半分ボケたばーちゃんは分かったのか涙を流して、母親と同じように喜んでくれた。
あまり2人と関わってこなかったことが、明子の胸をチクリと突き刺さった。
ここ1年のことしか頭になかったけど、昔から2人は明子のことを可愛がってくれていた。
母親も、なんだかんだと言っても、この私立大学に行くために工面してくれているみたいだし。
お祝いだと、ご馳走を作ってくれるらしい。
明子は素直に喜んで、その日は皆でご馳走を食べた。
そのうち数週間で学校が、自習時間が多くなり。
自由登校になった。
話さないにしても、クラスで毎日のように顔を合わせていたのに、それすらも減ってしまった。
小川のバイトも忙しくなってきたとかで、連絡もほとんど減って。
あっという間に月日は流れ、明子の試験日になった。
あんなに勉強を見てやると言ってたのに、一ヶ月ちょっとの間に2回しかそんな機会がなかった。
それもバイトで疲れたとかで、ほとんど小川ひとりで眠っていた。
2日目の時に、その事で口喧嘩になった。
最終的には「もう帰る!」「おー帰れ帰れ」
で、小川の家を飛び出してしまった。
それがあったからか。
小川が志望校に合格したと聞いたのも、クラスのHRで担任の発表で。
メールで、おめでとうと送ってみたが返信はなかった。
あんなに毎日会ってたのが嘘のようだ。
とりあえず明子も受験生らしく勉強した。
自分でもこんなに勉強が続くとは思わなかった。
この家を出て、都会に行きたい。
家族と離れたいという思いのほかに。
こんな田舎が、小川に執着させているに違いない。
都会に出れば、スグに忘れられる。
新しい恋をして。
小川のことを思う事から解放されるんだ。
その思いで、ひたすら勉強した。
試験の当日。
朝早くに小川からメールが入った。
「頑張れ」
たった三文字だったけど。
明子はその画面を食い入るように見つめながら、試験会場に向かった。
第一志望の大学の合格発表を待たずして、他のいくつかの大学の試験も受けた。
余裕だと思っていた滑り止めの短大に落ちたが、第一志望の大学には奇跡的に合格した。
通知を家のパソコンで確認した時は、思わず母親と抱き合って喜んだ。
じーちゃんも体の自由があまり効かないため顔を歪めて、半分ボケたばーちゃんは分かったのか涙を流して、母親と同じように喜んでくれた。
あまり2人と関わってこなかったことが、明子の胸をチクリと突き刺さった。
ここ1年のことしか頭になかったけど、昔から2人は明子のことを可愛がってくれていた。
母親も、なんだかんだと言っても、この私立大学に行くために工面してくれているみたいだし。
お祝いだと、ご馳走を作ってくれるらしい。
明子は素直に喜んで、その日は皆でご馳走を食べた。