この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
無意味なPKを持つJKの話
第3章 カンがピンと
小川に連れてこられたのは、そこそこ大きな川のほとりで。
近所の人の犬の散歩コースだ。
遊歩道の他に、ベンチがいくつか草むらに置いてある。

夕暮れ時で、街灯がないので薄暗い。

近くに大きな橋がかかっていて、そこの明かりがほのかに届く位置だ。

そのベンチの端と端に並んで座る。

「何ここ、なんかやだ」

足元は広く踏み固められているが、すぐ横や後ろは膝近くまで草が生えていて、鬱蒼としている。

「ここなら、誰にも聞かれないからな」

田舎の中高生のデートコースらしく、カップルが2人で座っていると皆遠慮することになっているらしい。

ずいぶん先にもベンチがあって。
そのベンチは橋の明かりが届くより先にあるからか、随分暗くよく分からないが、抱き合っているようだ。

このベンチは、橋の上から微妙に見えるからか、カップルからは敬遠されているようだ。

「他にいい場所あんのかよ」

そう言われて、返す言葉がない。

この田舎町に引っ越してきてもう1ヶ月ちょっと。
暇すぎて、あらゆる場所を探索したりもしたが。
スタバのようなコーヒーショップはないし。
唯一あるマクドナルドは、それこそたまり場で、同じ高校の人たちで溢れかえっている。
他にも小さなパン屋や、コンビニが数点あるにはあるが、どこも同じように人が多い。


「で。認めるんだな。ヅラの件」

座ったまま、途中の自販機で買った飲み物を渡してくれる。

「え、くれんの?」

「いらねーのかよ」

差し出したミルクティーの缶を、高く持ち上げた。

「いる。いります」

てっきり自分の分かと。

小川の反対の手には、コーラの缶が握られてる。

「...ありがと」

また下げられた手から、ミルクティーを受け取る。

どちらかというと、私もコーラのがいいんだけど。

まぁ、仕方ない。

缶を開けながら、もう観念もした。


「だってヅラ野キモいんだもん」

「は?」

「あのヅラ、ヤバくない?」

だいたい、横の髪の毛とあってなくて。
ぼわぼわっとしたタワシの柔らかいのみたいな、なんとも言えない素材の塊が、頭頂部、といっても頭のほとんど上半分に乗せてある。

浮かべてよく分かったことだが、どこもピンなどで留めてはなくて、乗せているだけだった。

あれを常にキープするには、確かに授業中微動だに出来ない。
/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ