この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
無意味なPKを持つJKの話
第3章 カンがピンと
ヅラ野こと菅野は、目つきも悪く、じめじめっとした陰険なイメージだ。
恐らく明子以外の全生徒誰だって、菅野の事を好きな教師に挙げる人はいないだろう。

授業もほぼ教科書を読むだけという、退屈な授業で。
暇を持て余したからだとも思う。

「それだけかよ」

「悪い?」

ミルクティーを一口飲む。

冷たくて乾いた喉に気持ちいいけど、やっぱり少し甘ったるい。

「あんたは、なんで分かったの?」

絶対にバレるとは思ってなかった。

ヅラが浮いたとはいえ、それが誰かが超能力で浮かべてるとは。
まさか、それが、明子が操っているとは普通なら気づかないはずだ。

「俺、お前の席の2個後ろなんだけど」

3年のクラス替えから、席替えは行われておらず。
男女入り交じっての、あいうえお順で。
廊下側から、“あー”で始まって座っている。

明子が岡本、次がー。

「お前のすぐ後ろは“岡谷”な。んで次が俺で“小川”」

ああ、なるほど。

小川が1列目最後尾で、また前に戻って続く。

明子も、自分が一番廊下側で、誰からも見られてないと思っていたのだ。

後ろ2人は運動部なのか、ヅラ野の授業ではよく机に突っ伏して寝ている。

と思ってた。

「なんか気になってさ、お前のこと」

は?

何それ。

なんだか急に顔が赤くなるのを感じる。

気になるって、まさか。



「なんかスゲー偉そうだし。挨拶とかもしねーし。いくら転校生だからって、フツー1ヶ月も経ったらもうちょっと仲良くなんだろ」

変に期待した自分が恥ずかしくなる。

つまりは態度悪くて、目をつけられていてたということか。

「はっ。別に。仲良くなりたくないし」

つい悪態をつく。
こんなだから、友達が出来ないんだよね。
分かってるけど。

「そんなお前が、菅野のことスゲー見つめてるからさぁ。初めは、菅野が好きなのかと思ったんだけど」

確かに。
授業中、誰もヅラ野のことなんか見てない。

そんな事で気づかれたのか。

当然といえば、そうなのかもしれない。

明子も、なるべくならヅラ野のことなんか見たくない。


「ヅラ以外にも浮かせるわけ?」

「...あれくらい小さいものなら」

「マジかー。この缶は?」

小川が、自分の飲みかけのコーラを、2人の間に置く。

/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ