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無意味なPKを持つJKの話
第5章 コピー
お昼の時間もその場所に隠れていて。
5時間目が始まる直前に教室にもどる。

廊下の途中でなんだか、教室のほうが騒がしく。
野次馬も集まって大騒ぎで。

明子の反対の廊下からは、ちょうど先生たちが数人走ってきていた。

どうやら軽く喧嘩騒ぎがあって。

オオゴトにはならなかったが、誰かが誰かを押したとか。はたまた、突き飛ばしたとか。胸ぐらを掴んだとか。
椅子や机が倒れてどうの。

というハナシを周りの生徒がしている。

駆けつけた先生たちは、生徒達に各教室に戻るように指示し、その場をおさめようとしている。
チャイムも鳴って、喧嘩にはならなかったのを残念そうに生徒達が散ってゆく。

大事にはならなかったものの、当事者の2人はとりあえず職員室に連れられていった。

どうやらその1人は小川らしい。


背中を丸くして職員室に向う小川と、ちらりと目が合ったが、向こうから目を背けた。

「はいはーい。授業するからねー」

古文のおばちゃん先生が、まだざわつくクラスで手を叩く。

何があったのか。
誰にも聞けずに授業が始まった。

10分もしないうちに、小川は教室に戻ってきて。
無言のまま席に着く。
もう1人は他のクラスだったのだろう。

古文の先生も特に何か言う訳でなく、そのまま授業は続いた。

朝からずっと続いていた、コソコソとしたうわさ話がなくなって。
皆怖いぐらい静まり返って、逆に気持ちが悪い。

放課後、さっきの続きでもあるのか、小川がまた職員室に呼ばれて行った。

明子は何だか気になって、教室で小川の帰りを待った。

カバンが残ってるから、恐らく取りに戻るだろう。
そう思って。

そんな明子を見て、女子の数人はまだコソコソ何か話していたが気にしない。



喧嘩の原因は、何だろう。

やっぱりコソコソ皆がウワサしていた何か。

“ユイ”に関わる何か。

だろうか。


考えてみても、さっぱり分からない。

あの親切の押し売り女子に聞いてもいいが、何だか腹立たしい。

小川に聞くしか、明子には方法がないのだ。



「何してんの?」

1時間以上経って、小川が教室に戻って来た。

教室に1人残ってる明子を見て少し驚いたようだ。

「あ、...あの。えっと...」

明子が何かを言う前に、小川が自分のカバンを取って教室を出る。

「...小川!待って」
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