この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
無意味なPKを持つJKの話
第6章 ユイ
しかし、河原に小川といた所を誰かに見られてしまったらしい。

もう河原には行けないのかぁー。

そう残念に思い。

そう思っている事に少し驚いた。


チカラの練習場所がなくなったからよ。

そう思い直す。

でも、雨が降り続く梅雨のセイで、チカラの練習はうやむやーっとやらないでいるし。

髪切ったセイで、なんだか小川とおかしな関係になってしまったし。

これから、どうすればいいんだろう。


髪の毛を切るかどうするかも、なんだかうやむやのままだ。

小川は、苦しそうに「切るな」って言って。
ユイさんの話になると、その話をしたくないばかりに、「切れば」と言い捨てたり。

あれは、結局「切って欲しくはない」って意味なのかな?


配られたプリントを後ろへ渡す時に、一瞬小川と目が合う。

じっとこちらを見ていたようで。
慌てて明子から正面に顔を向ける。


明らかに、明子を見ていた。


...いや、見ていたのは“ユイ”か。

なんだか胸が苦しい。


一旦気付いてしまうと、それからずっと小川の視線を背中に感じる。


ユイのこと。大好きだったんだろうな。

2年経っても未だに、亡くなった事が信じられなくて。

その姿を追い求めて。

いくら似た人がいるからって、ユイと人違いをするほど。


やっぱり胸が苦しい。


明子はそこまで人を好きになったことがない。

カレシがいたことは何度もある。
だけど、今思えば、好きとかどうこうではなかった。

コンパしまくって。
そこで皆カレシが出来るのが当たり前になって。
それに合わせるようにして、明子もカレシを作った。

だからか、そんなに長続きしたことはない。
友だちも皆そんなカンジで。
それが普通と思っていた。

純愛とか、漫画やテレビドラマの世界のハナシで。
実際にアリエナイからこそのモノだと思ってた。

引っ越す時にもカレシがいたが、明子が田舎に引っ越すと聞いてアッサリ別れた。

明子もそれで全然構わなかった。

もう顔もぼんやりとしか思い出せない。

別れて4ヶ月も経ってないのに。 



あれやこれやと考えていると、今日も1日無事終了した。

そろそろ期末試験が始まる。
帰りのHRはその話で。

前回の試験は、引っ越したばかりだからと言い訳が出来たが今回はどう言い訳しよう。

明子のクラスは、文系の進学コースだ。
/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ