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無意味なPKを持つJKの話
第6章 ユイ
ここにたどり着く度にこんな疲れてたら、チカラなんて使えない。

明子が勢い良く首を横に振ったのを見て小川が残念がる。

「駄目か?まあ、しゃべれないほど疲れてたら駄目だわなー」

小川は、自分のコーラを開け口をつける。
律儀に飲まずに待っていたのか。

「心配するな。もう1箇所見つけてるから」

なんだかまた怪しい気がする。

「...どこ?」

「あっちの山の中腹にあるキャンプ場」

キャンプ場??山の中腹??

「あ、そっちは登山はないぞ。安心しろ」

安心しろって言われても、山の中腹だとしたら。
指さしたであろう山は、暗くてあまり見えないが、今いる場所よりもっと奥深くて、明らかに鬱蒼としている。

「自転車でちょっと山道行くけど」

やっぱり!

「どのくらい?」

「そうな。30分ぐらい?」

自転車で30分も山道を。
考えただけで、ゾッとする。

「ぜっっったい嫌!」

力を込めて拒否する明子を見て、小川がゲラゲラ笑っている。

教室では絶対に見ない小川の楽しそうな顔に、なんだか複雑な気持ちだ。

明子と違って友達が居ないわけではなさそうだが、こんなに笑ったりしているのを見たことない。

と言っても、昼休みとか明子が教室に居ない間にはこんななのだろうか。

「でも、河原はバレちゃったしさ。他に場所がナイんだよなー。もうちょっと探してはみるけど」

さほど学校から遠くない場所に大きな公園があるが、ちびっこからお年寄りまで人通りが多すぎる。
そんな風に、便利な場所や行きやすい所は当然人が居る。

「あとはー、俺ん家ぐらいか」

「小川の家...?」

「そ。お袋仕事だし、姉貴は彼氏んとこで、2人ともほとんど家に居ないから」

小川の母親は車で少し離れたとこにある大きな総合病院の看護師で。
交代制の為、家を留守にすることが多いらしい。

姉はいつも明子が遊びに出る街の大学生らしく。
そこに住む彼氏の家で半ば同棲生活を送っているらしい。

「まあ、でも、岡本が嫌だろ。俺ん家なんか」

「行く。小川の家」

即決した明子に、苦笑いしていた小川が驚いて固まっている。

「マジか」

「なんで?小川が言い出したんじゃん」

「そうだけど...」

「ウチは、じーちゃんばーちゃん、母親も居るし。無理だもん」

母親はパートに出てはいるが、夕方には帰ってきている。
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