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無意味なPKを持つJKの話
第7章 小川の家
2人の飲み下す音がしてハモって響く。
その音が何故か妖しく聞こえて、明子は慌てて首を振る。
小川のことなんか、好きでもなんでもないのに。
だいたいタイプじゃないし。
こんな何年も亡くなった彼女のことを想い続けるだなんて女々しいオトコ。
「あ、わりぃわりぃ。扇風機な」
自分の方にだけ固定していた扇風機を回すようにして置き直す。
小川も、テーブルの横に座り直した。
明子の斜め横に座っただけなのに、結構その距離が近い気がして意識してしまう。
くたびれたTシャツの首元から見える鎖骨が、妙に色っぽい。
河原では2人きりになっても、全く意識したことはなかったのに。
誰もいない家の、小川の部屋というシチュエーションが、いけないんだ。
なんだかカラダがうずく。
あんなに小川のことは襲わないと言い切ったのに。
そういえば、カレシと別れて何ヶ月もシテないし。
きっとそういった不満が...。
カラダがうずく言い訳を頭の中で巡らせる。
「ここんと出来なかったけどさ、家でした?」
「へっ?な、なにが??」
さっき座ったばかりの小川が、勢いよく立ち上がりながらそう聞いてきて。
思わず体をこわばらせながら、明子が聞き返す。
「何って、練習」
棚から幾つか重そうな本を取り出している小川が、不思議そうな顔をしているのが分かる。
「あ、そうね。練習、練習ね」
「大丈夫か?なんか今日調子悪い?」
取ってきた本をテーブルに置きながら、また同じ位置に座り直している。
「ううん。そんなんじゃ」
「そうか?何か顔赤いぞ」
小川のウデが伸びてきて、手がおデコに触れる。
何気なく小川が繰り出す動きに、明子の心臓が跳ね上がる。
小川は全く気にしたようではなく、もう片方を自分のおデコにあて、目を伏せている。
「...うーん。よく分からん」
手をどけてにへらっと笑った。
今日おそらく初めて目がしっかりと合う。
あまり大きくないが、すっと切れ長でまつげは意外と長い。
「...家で練習、してない」
なんとかそう返事をした。
「じゃ、とりあえず、こんぐらいからやってみる?」
小川が置いていたのは、重そうな剣道の雑誌だ。
それを1冊だけテーブルに置き直している。
剣道の雑誌なんてあるんだ。
「エロ本じゃないんだ」
「何、エロ本が良かった?」
その音が何故か妖しく聞こえて、明子は慌てて首を振る。
小川のことなんか、好きでもなんでもないのに。
だいたいタイプじゃないし。
こんな何年も亡くなった彼女のことを想い続けるだなんて女々しいオトコ。
「あ、わりぃわりぃ。扇風機な」
自分の方にだけ固定していた扇風機を回すようにして置き直す。
小川も、テーブルの横に座り直した。
明子の斜め横に座っただけなのに、結構その距離が近い気がして意識してしまう。
くたびれたTシャツの首元から見える鎖骨が、妙に色っぽい。
河原では2人きりになっても、全く意識したことはなかったのに。
誰もいない家の、小川の部屋というシチュエーションが、いけないんだ。
なんだかカラダがうずく。
あんなに小川のことは襲わないと言い切ったのに。
そういえば、カレシと別れて何ヶ月もシテないし。
きっとそういった不満が...。
カラダがうずく言い訳を頭の中で巡らせる。
「ここんと出来なかったけどさ、家でした?」
「へっ?な、なにが??」
さっき座ったばかりの小川が、勢いよく立ち上がりながらそう聞いてきて。
思わず体をこわばらせながら、明子が聞き返す。
「何って、練習」
棚から幾つか重そうな本を取り出している小川が、不思議そうな顔をしているのが分かる。
「あ、そうね。練習、練習ね」
「大丈夫か?なんか今日調子悪い?」
取ってきた本をテーブルに置きながら、また同じ位置に座り直している。
「ううん。そんなんじゃ」
「そうか?何か顔赤いぞ」
小川のウデが伸びてきて、手がおデコに触れる。
何気なく小川が繰り出す動きに、明子の心臓が跳ね上がる。
小川は全く気にしたようではなく、もう片方を自分のおデコにあて、目を伏せている。
「...うーん。よく分からん」
手をどけてにへらっと笑った。
今日おそらく初めて目がしっかりと合う。
あまり大きくないが、すっと切れ長でまつげは意外と長い。
「...家で練習、してない」
なんとかそう返事をした。
「じゃ、とりあえず、こんぐらいからやってみる?」
小川が置いていたのは、重そうな剣道の雑誌だ。
それを1冊だけテーブルに置き直している。
剣道の雑誌なんてあるんだ。
「エロ本じゃないんだ」
「何、エロ本が良かった?」