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無意味なPKを持つJKの話
第7章 小川の家
「そんな訳ないじゃん!」
思わず大きな声が出て自分でもびっくりする。
小川もびっくりして、少し体を向こうに傾けている。
「おー。声でか。岡本、やっぱ今日はオカシイぞ」
「...ちょっと声の分量間違えた」
「あはは。何だそれ」
小川が笑ってる。人の気持ちも知らないで。
...って、なにを期待してるんだろう。
気持ちって、なんだ。
「静かにして。チカラ使うから」
テーブルに身を乗り出すようにして座っていた小川が、後ろ手をついてテーブルから少し体を離す。
2週間ぶりぐらいにチカラを使うが、難なく雑誌は浮いた。
しかし、ひさしぶりだったからか、5秒ほどしかダメだった。
テーブルにゆっくり落とすと、小川も息を止めていたのか、ふたりしてため息をつく。
やっぱり、継続的に使ってないとダメなのかも。
前みたいに毎日。
「やっぱり、すげーよな」
少し凹む明子と逆に、小川は目を輝かせている。
チカラに関して、小川は積極的だし。
なぜか楽しそうだ。
「なんで。見てた?5秒ぐらいしか...」
「そーいや、明るいとこで見んの初かもな」
確かに、遠くの街頭の光がこぼれる河原でやっていた時より、断然明るい。
「うん。すげーよ。ってことで、次は、何にする?」
キョロキョロ見渡して、自分も座っていた座布団を取り出す。
「これなんてどう?」
重さは軽いが、雑誌よりかなり大きい。
小川がいい物思いついた、という顔をしているが、座布団は昔に浮かべたことがある。
「いいけど」
雑誌の代わりにテーブルに乗った座布団に意識を向ける。
また5秒ほどだったが、こちらも浮いた。
「おお〜!」
明子と違って素直に小川が驚いている。
「じゃ、こーやったらどうよ」
座布団のその上に、雑誌を3冊置いた。
浮かべるまでに、わずかに時間がかかったが、このぐらいの重さは大丈夫のようだ。
「な、これさ。ここ乗ってたら俺も浮く?」
「うーん。横長じゃないから、どうだろ」
縦に長い物は、どんな小さな物でもダメだった。
「ちょっと。やってみて」
小川が自分の尻の下に座布団を引き直し、その上に収まるように正座する。
こちらをキラキラした目で見ている。
ああ、自分も浮かんでみたかったのね。
なんだか納得する。
でも今まで人は浮かべた事なかった。
思わず大きな声が出て自分でもびっくりする。
小川もびっくりして、少し体を向こうに傾けている。
「おー。声でか。岡本、やっぱ今日はオカシイぞ」
「...ちょっと声の分量間違えた」
「あはは。何だそれ」
小川が笑ってる。人の気持ちも知らないで。
...って、なにを期待してるんだろう。
気持ちって、なんだ。
「静かにして。チカラ使うから」
テーブルに身を乗り出すようにして座っていた小川が、後ろ手をついてテーブルから少し体を離す。
2週間ぶりぐらいにチカラを使うが、難なく雑誌は浮いた。
しかし、ひさしぶりだったからか、5秒ほどしかダメだった。
テーブルにゆっくり落とすと、小川も息を止めていたのか、ふたりしてため息をつく。
やっぱり、継続的に使ってないとダメなのかも。
前みたいに毎日。
「やっぱり、すげーよな」
少し凹む明子と逆に、小川は目を輝かせている。
チカラに関して、小川は積極的だし。
なぜか楽しそうだ。
「なんで。見てた?5秒ぐらいしか...」
「そーいや、明るいとこで見んの初かもな」
確かに、遠くの街頭の光がこぼれる河原でやっていた時より、断然明るい。
「うん。すげーよ。ってことで、次は、何にする?」
キョロキョロ見渡して、自分も座っていた座布団を取り出す。
「これなんてどう?」
重さは軽いが、雑誌よりかなり大きい。
小川がいい物思いついた、という顔をしているが、座布団は昔に浮かべたことがある。
「いいけど」
雑誌の代わりにテーブルに乗った座布団に意識を向ける。
また5秒ほどだったが、こちらも浮いた。
「おお〜!」
明子と違って素直に小川が驚いている。
「じゃ、こーやったらどうよ」
座布団のその上に、雑誌を3冊置いた。
浮かべるまでに、わずかに時間がかかったが、このぐらいの重さは大丈夫のようだ。
「な、これさ。ここ乗ってたら俺も浮く?」
「うーん。横長じゃないから、どうだろ」
縦に長い物は、どんな小さな物でもダメだった。
「ちょっと。やってみて」
小川が自分の尻の下に座布団を引き直し、その上に収まるように正座する。
こちらをキラキラした目で見ている。
ああ、自分も浮かんでみたかったのね。
なんだか納得する。
でも今まで人は浮かべた事なかった。