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無意味なPKを持つJKの話
第7章 小川の家
しかも、人なんて、さっきの数倍の重さだ。
もう今日は3回もチカラを使ったし...。
そう言おうとしても、キラキラ目を輝かせたままの小川を見ていると言葉に詰まる。
「じゃ、こーやってたらどう?」
膝を抱えるようにして丸く横になった。
そこそこ大きな図体の男性がそんな風な格好するなんて、見たことない。
そんなヘンテコな格好のまま、明子を見上げている。
大型犬が御褒美欲しさに可愛いポーズでオネダリしているようで、さすがの明子も笑ってしまう。
切れ長の瞳が、秋田犬っぽい。
「わかったわよ...」
どうせ浮かびやしない。
ちょっと挑戦して無駄だとわかったら、小川も納得するだろう。
「じっとしててね」
大きく深呼吸して、とりあえずチカラを向けてみる。
もう疲れてきていたし、集中力が切れかかっていた。
だから、きっとビクともしないと鷹をくくっていたのに。
ふっ。と、小川の体が浮き上がった。
「「!!!」」
ほんの一瞬。
きっと一秒にも満たない短い時間だったが、確かに小川の身体が浮き上がった。
明子が驚いて集中力を切らしたからか、小川がびっくりして動いたからか、すぐ座布団の上に小川の身体が落ちる。
「浮いた!」「浮いた浮いた!!」
顔を見合わせ確認してから、2人でハイタッチして喜ぶ。
「すげぇ。マジすげぇ!!」
「人は無理と思ってた〜!」
ひとしきり2人で喜んで。
ハイタッチのあと、手を握ったままでいることに明子が気づく。
振り払うのも今更な気がして、気まずい。
小川は全気にしてないようだ。
逆に手をぎゅううっと握ってくる。
「な!もう1回!」
「え!ムリムリ!」
流石に4回もチカラを使うと、体の疲労感がハンパない。
「えーー」
「ホントに疲れんだって」
今度は怒られてしゅんとなった犬だ。
力が弱まったのを見計らって、そっと明子から手を離す。
とりあえず、汗がすごい。
自分のカバンから、タオルを取り出して顔を拭く。
「そっか」
「ね、ちょっと横にならせてもらっていい?」
チカラを1回使うことで、100メートルを猛ダッシュしたぐらい疲れるのだ。
普段運動をほとんどしない明子にとって、4回続けてはしんどい。
小川の了解を待つ前にその場に横になった。
もう今日は3回もチカラを使ったし...。
そう言おうとしても、キラキラ目を輝かせたままの小川を見ていると言葉に詰まる。
「じゃ、こーやってたらどう?」
膝を抱えるようにして丸く横になった。
そこそこ大きな図体の男性がそんな風な格好するなんて、見たことない。
そんなヘンテコな格好のまま、明子を見上げている。
大型犬が御褒美欲しさに可愛いポーズでオネダリしているようで、さすがの明子も笑ってしまう。
切れ長の瞳が、秋田犬っぽい。
「わかったわよ...」
どうせ浮かびやしない。
ちょっと挑戦して無駄だとわかったら、小川も納得するだろう。
「じっとしててね」
大きく深呼吸して、とりあえずチカラを向けてみる。
もう疲れてきていたし、集中力が切れかかっていた。
だから、きっとビクともしないと鷹をくくっていたのに。
ふっ。と、小川の体が浮き上がった。
「「!!!」」
ほんの一瞬。
きっと一秒にも満たない短い時間だったが、確かに小川の身体が浮き上がった。
明子が驚いて集中力を切らしたからか、小川がびっくりして動いたからか、すぐ座布団の上に小川の身体が落ちる。
「浮いた!」「浮いた浮いた!!」
顔を見合わせ確認してから、2人でハイタッチして喜ぶ。
「すげぇ。マジすげぇ!!」
「人は無理と思ってた〜!」
ひとしきり2人で喜んで。
ハイタッチのあと、手を握ったままでいることに明子が気づく。
振り払うのも今更な気がして、気まずい。
小川は全気にしてないようだ。
逆に手をぎゅううっと握ってくる。
「な!もう1回!」
「え!ムリムリ!」
流石に4回もチカラを使うと、体の疲労感がハンパない。
「えーー」
「ホントに疲れんだって」
今度は怒られてしゅんとなった犬だ。
力が弱まったのを見計らって、そっと明子から手を離す。
とりあえず、汗がすごい。
自分のカバンから、タオルを取り出して顔を拭く。
「そっか」
「ね、ちょっと横にならせてもらっていい?」
チカラを1回使うことで、100メートルを猛ダッシュしたぐらい疲れるのだ。
普段運動をほとんどしない明子にとって、4回続けてはしんどい。
小川の了解を待つ前にその場に横になった。