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無意味なPKを持つJKの話
第7章 小川の家
さっきの小川ほとではないが、足を少し曲げて横向きに体を倒し寝転ぶ。
一緒になってはしゃいで喜んだのもあって、まだ心臓がかなりの勢いでばくばくしている。

「ちょっ、これ掛けろよ」

小川が、ベッドの上からタオルケットを取って渡す。

んなものいらない。
暑くてしんどくて、いるわけない。

受け取らず横たわったままの明子の体に、ふぁさっと掛けた。

「...いらな」

「見えてんの!」

テーブルに遮られてよく見えないが、小川が焦っているようだ。

どうやら、スカートがかなり上がっていたらしい。

田舎の学校のくせに、学校の制服は規定で長さが決まっていて、毎週のようにチェックがあってそこまで短くはできない。
いや、田舎だからかもしれない。
前の学校の時は極限まで短くしていて、明子も気をつけていたのだが、こっちの制服は長いからそんな風に気にしてなかった。

「あー、そ...」

ぽりぽりと頭を掻いていたいたらしい小川が立ち上がる。

「腹減ったから、下でちょっと仕入れてくる」

そう早口に言って立ち上がり、階下へ走り去った。

明子が小川の言った言葉の意味を理解したのは、足音がしなくなってからだ。

ずいぶん息が落ち着いてきた。

和風な趣ががっつり残る天井を見上げる。


童貞かな...。

下着がちょっと見えただけで、あの慌てよう。
それまでは全く気にしてる風でなかったのに。

ユイとは、シてないのかな。

付き合って数ヶ月で、って言ってたし。
してないか。


ほぼ無意識に、腰に掛けられたタオルケットを引き寄せ、横に向き直る。

はっ。ヤツがドーテーでも何でも関係ないし。

タオルケット引き寄せといて、暑くなって引きはがす。

胸が苦しいのは、ブラウスのせい。
と、首元のボタンを1つ外す。

手をついて起き上がり、首を振っていた扇風機を固定し風を“強”にして独占する。

タオルケットは、もういいだろう。
引っ張ってその辺にぺいっと投げる。

湿気と汗と、扇風機から発せられる強い風で、ブラウスが肌に張り付く。

スカートに入れ込んでいたブラウスの裾を引っ張って出し、パタパタと風を送る。

キャミを着てるし、ブラウスを脱いでもいいのだが。
童貞くんにその格好は、刺激的過ぎるだろう。

おにぎりを皿に乗せて、小川が部屋に入ってきた。
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