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無意味なPKを持つJKの話
第8章 カラダとココロのキョリ
ヤってしまった。
いつの間にか部屋の電気が消されていて、狭いベッドの上で並んで横になっていた。
少しだけ眠っていたようだ。
気配を探るに、小川はまだ眠っている。
そっと起き出して、乱れた衣服を整え、脱ぎさっていたのを拾い上げ身に付ける。
小川はまだ窓側を向いて横になっている。
規則的な寝息が聞こえて、そっとその顔を覗いてみた。
さっきは無我夢中で、小川がどんな気持ちでいたのか、察することも出来なかった。
きっと、こうなったことを後悔してるに違いない。
眉間に少し力が入っていて、その下のまつ毛の長い目には涙が浮かんでいる様だった。
やっぱり。
きっと、明子は身代わりだ。
膝をついていたベッドがギッと軋んだ。
その音に、小川が体を動かして少し仰向けになった。
起こしたかと思ったが、そうではないらしい。
明子は今一度立ち上がり、カバンを持ってそっと小川の家を後にした。
小川から連絡はもうないかもしれない。
気まずいことこの上ない。
でも、後悔はしてなかった。
少なくとも明子はこうなることを望んでいたのだ。
家に帰り、小川から何か連絡が入りはしないかとスマホをずっと握りしめていたが。
もちろん連絡などあるわけもなく。
だからといって、明子からメールするのもオカシイ気がして。
布団に入ってからも、スマホの画面を見るばかりして、なかなか寝付けなかった。
やっとウトウトしたと思ったら、もう朝で。
今日はこのままゴロゴロしてようと、決心した頃、スマホが鳴った。
小川かと慌てて開くも、LINEの広告系のお知らせだ。
ふと、連絡を待ってる自分がバカらしくなってくる。
一体、小川がどう連絡してくるというのだ。
『昨日はごめん』
そんな事言うはずない。
小川だけが悪い訳じゃないし。
『今日もヤろう』
これもないな。
『なかったことにしよう』
これが一番しっくりくる。
そう言ってもらえれば、明子も忘れるつもりだ。
そう言ってくれないと、もう会えない気がした。
それは嫌だ。
明子から、なかったことにしようと連絡してみようか。
メールの画面を開いて、そう打ちかけては消す。
昼前までゴロゴロしていると、たまたま休みだったのか母親が怒って起こしに来た。
いつの間にか部屋の電気が消されていて、狭いベッドの上で並んで横になっていた。
少しだけ眠っていたようだ。
気配を探るに、小川はまだ眠っている。
そっと起き出して、乱れた衣服を整え、脱ぎさっていたのを拾い上げ身に付ける。
小川はまだ窓側を向いて横になっている。
規則的な寝息が聞こえて、そっとその顔を覗いてみた。
さっきは無我夢中で、小川がどんな気持ちでいたのか、察することも出来なかった。
きっと、こうなったことを後悔してるに違いない。
眉間に少し力が入っていて、その下のまつ毛の長い目には涙が浮かんでいる様だった。
やっぱり。
きっと、明子は身代わりだ。
膝をついていたベッドがギッと軋んだ。
その音に、小川が体を動かして少し仰向けになった。
起こしたかと思ったが、そうではないらしい。
明子は今一度立ち上がり、カバンを持ってそっと小川の家を後にした。
小川から連絡はもうないかもしれない。
気まずいことこの上ない。
でも、後悔はしてなかった。
少なくとも明子はこうなることを望んでいたのだ。
家に帰り、小川から何か連絡が入りはしないかとスマホをずっと握りしめていたが。
もちろん連絡などあるわけもなく。
だからといって、明子からメールするのもオカシイ気がして。
布団に入ってからも、スマホの画面を見るばかりして、なかなか寝付けなかった。
やっとウトウトしたと思ったら、もう朝で。
今日はこのままゴロゴロしてようと、決心した頃、スマホが鳴った。
小川かと慌てて開くも、LINEの広告系のお知らせだ。
ふと、連絡を待ってる自分がバカらしくなってくる。
一体、小川がどう連絡してくるというのだ。
『昨日はごめん』
そんな事言うはずない。
小川だけが悪い訳じゃないし。
『今日もヤろう』
これもないな。
『なかったことにしよう』
これが一番しっくりくる。
そう言ってもらえれば、明子も忘れるつもりだ。
そう言ってくれないと、もう会えない気がした。
それは嫌だ。
明子から、なかったことにしようと連絡してみようか。
メールの画面を開いて、そう打ちかけては消す。
昼前までゴロゴロしていると、たまたま休みだったのか母親が怒って起こしに来た。