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無意味なPKを持つJKの話
第8章 カラダとココロのキョリ
洗濯するんだから!とシーツ類まで引っぺがされ、否応なしに起きるハメになった。

家に居たくなくて小川の家に行っていたが、行き場がない。

久しぶりにここより街に出てみよう。


やかましく小言をぐちぐち言う母親を避けながら、久しぶりにオシャレをして。メイクもバッチリして。
駅に向かう。

駅まで行くにも自転車を使わないといけないのが、面倒くさい。
暑くてメイクが崩れそうだ。

30分ほどかけて駅に着いて、電車が来るのを待っていると、スマホが鳴った。

まさかと思っていたが、小川からだ。

『今日はどうした?』

今日はどうした????

どうした???って、どーいう意味???


昨日のことはなかったことなんだろうか。

それとも、昨日のことを気づかっての?


分からない。


どう返信したらいいのか。

もう無視しておこうか。

気づかなかったことに。


しかし、他にもっといい言葉はなかったのだろうか。

何だか腹立たしくもある。

でも連絡が来たことに少し嬉しくもあった。


しばらくしてから、またスマホが音を立てる。

恐る恐る覗くと、やはり小川からだ。



『今日の昼ごはんは唐揚げ』

初めて添付されていた写真を開けると、大きなお皿の上に鳥の唐揚げが山盛りになっている。


明子は改札を抜けて、小川の家に向かった。

唐揚げは明子の大好物で。
三食唐揚げでもいいし。
1週間続いてもいい。

だけど、揚げ物を作るのを嫌がる母親が、なかなか作ってくれなくて。
明子も自分では作れない。

その話をいつだったか、小川にした気がした。

いや、すっごい力説した。


「お、来たな」

小川は明らかに唐揚げを口に入れていた。
その顔は至って普通で、昨日の事どうこうなど微塵も感じられない。

「え!もう食べてんの!?」

「だって、返事ねーし」

メールを見てから急いで来たので、返信してなかった。

どんだけ唐揚げに釣られたんだ、そんな小川の視線が痛い。

小川の母親の靴がナイのを確認してから、小川を押しのけて玄関にあがる。

「唐揚げ、どこ?」

「2階」

2階のテーブルの上には、さっきの写メより少し減った唐揚げの山と、おむすびがまた数個置いてあった。
もちろん、いつものようにコーラも置いてある。

明子が来ないとは思わなかったんだろうか。

「食べていい?」
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