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無意味なPKを持つJKの話
第8章 カラダとココロのキョリ
「どうぞ。お袋が岡本にって作ったんだから」

「ほうあの?」

一口で唐揚げを口入れて聞き返す。

てっきり小川が作ったんだとばかり。

「嬉しかったんだと」

「??」

数日前にちょっとだけ会っただけだし。
その時に軽く忠告?されただけで、何も気に入られるようなことはしてない。

そして、彼女が気にしていた変なことを昨日したばかりなのに。

口に入れていた唐揚げをたいして噛まないまま飲み込み、喉に詰まらせてしまう。

慌ててコーラのペットボトルを開けて流し込む。
それも零れそうになって焦る。
今日はいつもよりちょっといい服を着てるのに。

「あーあ。焦りすぎ」

床に転がっていたティッシュの箱から、数枚取って渡してくる。
なんとか服を汚すのは免れた。

「焦ってなんかないし。喉に詰まりそうになっただけで」

「あー、はいはい」

苦しい言い訳を軽くあしらわれる。

それから2人で黙々と目の前の食事を平らげた。


唐揚げは少し冷めていたが、それでも充分美味しかった。
こんなにたくさんの唐揚げを1度に食べたのは初めてだ。
おむすびも沢山食べて、お腹いっぱいで苦しい。

「さて」

皿を片付けて小川がいつも通り、参考書などを並べ始めた。
この真面目くんは、すぐにでも勉強会を始めるつもりらしい。

街へ出掛けようと思っていた駅から、唐揚げに釣られて直接来た明子は、当然何も持ってはいない。

さて。どうすべきか。

小川は、そんな明子に気付かずひたすら参考書に見入っている。
その顔は至って普通で。

昨日の事など、やはり気にもしていない様子。
 
なかったことにしたいんだな。

どう考えてもアクシデントだったのだから、当然だろう。


ノートの上でシャーペンが動き回る。

スラリと伸びた指だが、ゴツさもあって、なかなか大きな手だ。
あの手が指が、昨日は明子の体を弄った。

少し前かがみになって伏せたように見える瞼から、長いまつ毛が見える。
切れ長で、こうやってみると少しタレ目にも見える。
すうっと通った鼻筋に、その下の唇が...。、

何を観察してるんだ。


明子は、その場でぱたりと横になった。

「...何してんの」

しばらくしてから、小川の声がする。

「お腹いっぱいで」
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