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無意味なPKを持つJKの話
第2章 チカラ
すると、相談したのがよかったのか、徐々にではあるがその能力が向上した。

ノートまでの大きさが、座布団ぐらいまで動かせるようになって。

3センチほどだったのが、5センチに。

時間も最長で3分ほどに伸びた。

しかし、相変わらず上方向にのみだし。
それ以外の事は全く出来なかった。

そのうち、受験生になり。
訓練と呼ぶ実験もしなくなり。

高校に入って相談していた友達と学校が違ってからは、そのチカラの事を忘れるようになった。



何気なく送っていた高校2年生の冬。

田舎の祖母がイキナリ行方不明になり、大騒ぎになった。

祖父が脳卒中で倒れ、なんとか半身麻痺ですんだもののリハビリが必要で。
その看病を自宅でつきっきりでしていた筈の祖母が、その自宅から夕方どこかへ出掛けて一晩帰って来なかった。

近所の人や、ほど近くに住む叔母さんが探し回って。
翌朝、自転車では到底考えられないようなあさっての方向のスーパー近くで発見した。

後でわかったことだが、認知症による徘徊だった。

少し前から、時々認知症の症状はあったらしい。

緊急の家族・親族会議が行われた。
会議の結果、一人息子の父親がやはり田舎へ帰るべきだということになった。

祖父が自宅で療養中なことや、祖母もまだ完全にわからなくなったわけではなかったからだ。
住み慣れた家から離し、施設に入れるのは得策でないと判断したらしい。
勿論、金銭的なこともあっただろう。

元々、定年後は田舎に帰るつもりだった父は、早期退職して帰ることに決めた。

ちょうどキリのいい春から、家族で田舎に引っ越す。

その事を私が聞かされたのは、もう何もかも決定した後だった。

都会の女子高校生ライフを送っていた私は、田舎に行くことなんて考えてもなかった。
時期も高3になる時で、このまま短大か専門学校にでも行ってー、そのままフリーターにでもなってー、と将来のことなど軽くしか考えてなかった。
でもそれが当たり前に思えて。

一人暮らしして、こっちに残ると言い張ったが、そんな願いは通るわけなく。

喧嘩になって。
口をきかなかったり、家を飛び出して帰らなかったり。
色々反抗したが、どれも効き目がなかった。

兄が他県の大学に行っていて。
その仕送りで精一杯で、もう我が家には余裕はなさそうだった。
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