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無意味なPKを持つJKの話
第9章 友達以上、セフレ未満
きっと明子はユイの身代わりで。
充分そのことは理解している。
それでもいい。
この関係を続けたい。
小川のこの顔を見ていいのは、明子だけだ。
こんな風に体を重ねるのも、明子だけ。
「...んっ、あっ、ぁあ、小川っ」
いつもなら絶対に呼ばないようにしている名前を呼んでしまった。
小川が一瞬止まって、しまったと思った。
顔を背けたまま気づかないフリをしている明子の顔をのぞき込んできた。
「名前、呼んでみて」
そう言いながら小川が起き上がり、明子の体を引き寄せる。
導かれるまま体勢が変わってゆく。
「...っ、...お、がわ」
ふっと珍しく小川が笑う。
「違う。...“和樹”」
今まで1度だって名前で呼んだことはない。
ただの名前に過ぎないのだが、凄く抵抗がある。
それは、ユイがそう呼んでいたから?
座って抱き合った体勢で体をゆるやかに揺らしながら、半ば耐えているフリをする。
「...」
何故だろう。名前で、呼びたくなかった。
「...な。今だけで、いいから」
明子の頭が大事そうに撫でられた。
懇願するように。ゆっくりと何度も。
「...かずき」
意を決すように小川の体に腕を回し、だけど小さな声で小川の耳元で名前を呼ぶ。
「...うん」
小川も負けじと体を抱きしめてくる。
それは、律動を早めるためのものなのだが、それだけには思えない。
嬉しくて、もっと体を引き寄せる。
緩やかだった動きが、どんどん勢いを取り戻して。
明子も自ら腰を動かす。
ベッドが悲鳴をあげて、それに負けないぐらいの音が繋がった部分から発している。
きつく抱き合って、深いところまで繋がって。
「...な、もう1回...」
「ああっ、和樹っ...」
伸び上がるようにして明子が果てると、また体が動かされて。
気が付くと、お尻を上げられたうつ伏せで。
今一度小川が入ってきていた。
「んぅうっ」
手元にある枕を握りしめ、その衝撃に耐える。
さっきまで、そこにあったとは思えない大きさのモノが体を勢い良く貫く。
「...っ...イっ!」
今、名前を呼んだ。
ユイの名前を。
充分そのことは理解している。
それでもいい。
この関係を続けたい。
小川のこの顔を見ていいのは、明子だけだ。
こんな風に体を重ねるのも、明子だけ。
「...んっ、あっ、ぁあ、小川っ」
いつもなら絶対に呼ばないようにしている名前を呼んでしまった。
小川が一瞬止まって、しまったと思った。
顔を背けたまま気づかないフリをしている明子の顔をのぞき込んできた。
「名前、呼んでみて」
そう言いながら小川が起き上がり、明子の体を引き寄せる。
導かれるまま体勢が変わってゆく。
「...っ、...お、がわ」
ふっと珍しく小川が笑う。
「違う。...“和樹”」
今まで1度だって名前で呼んだことはない。
ただの名前に過ぎないのだが、凄く抵抗がある。
それは、ユイがそう呼んでいたから?
座って抱き合った体勢で体をゆるやかに揺らしながら、半ば耐えているフリをする。
「...」
何故だろう。名前で、呼びたくなかった。
「...な。今だけで、いいから」
明子の頭が大事そうに撫でられた。
懇願するように。ゆっくりと何度も。
「...かずき」
意を決すように小川の体に腕を回し、だけど小さな声で小川の耳元で名前を呼ぶ。
「...うん」
小川も負けじと体を抱きしめてくる。
それは、律動を早めるためのものなのだが、それだけには思えない。
嬉しくて、もっと体を引き寄せる。
緩やかだった動きが、どんどん勢いを取り戻して。
明子も自ら腰を動かす。
ベッドが悲鳴をあげて、それに負けないぐらいの音が繋がった部分から発している。
きつく抱き合って、深いところまで繋がって。
「...な、もう1回...」
「ああっ、和樹っ...」
伸び上がるようにして明子が果てると、また体が動かされて。
気が付くと、お尻を上げられたうつ伏せで。
今一度小川が入ってきていた。
「んぅうっ」
手元にある枕を握りしめ、その衝撃に耐える。
さっきまで、そこにあったとは思えない大きさのモノが体を勢い良く貫く。
「...っ...イっ!」
今、名前を呼んだ。
ユイの名前を。