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第9章 友達以上、セフレ未満

肘をついて上体を起こしていた小川が、首を伸ばして斜め上の天井を見上げている。
顔を見られたくないといったカンジなのだろう。

しかし、すっかり息が上がっていて、それを耐えているようだ。
口の中のモノが張り詰めて、先からチロチロとしたものが滲み出てきた。

同時に動かしていた手が、唾液とそのしみ出たもので粘り気を帯びて、相乗したその動きが加速する。

「...はっ、くぅっ」

それまで以上にビクビクっとしてきたのを見計らって、口から離し、手の動きも緩める。

「ね。入れたい？それとも、このままイきたい？」

荒い呼吸を繰り返しながら、小川がついていた手を外してベッドに仰向けになった。
明子が気づいて見た時には、腕で顔を隠すようにしていて、相変わらず表情は読み取れない。

「...言わないなら、このままなんだけどなー」

ゆったりとした手の動きのまま、舌を根元の膨らみに這わせる。
心なしか、そこもビクビクとしているように思う。
ただの体からの振動かもしれないけど。

「ね、このままでい...」

「入れ...たい...」

スゴク苦しそうで、辛そうな弱い声が腕の下からする。

でも、明子の耳は聞き逃さなかった。

いつもの場所からゴムを取り出して、仰向けの小川に装着する。

素早くその上に跨ると、何度か擦り付ける。

明子のそこはすっかり蜜で溢れていて、するりと小川を飲み込んだ。
まるでそこにあるのが定位置かのように、ぴたっと馴染んで離さない。

下の小川が少し体を反るようにして、ぐっと堪えたのが分かる。

明子も震えが来るが、今は自分から動かないと。

一息ついてから、ゆっくりと体を動かし出す。

「っ...、スゴい、かた...い」

今にも放ちそうなその存在が、愛おしい。

加速する腰の動きに、小川の息がますます上がる。

いつの間にか両太ももがそれぞれ掴まれて、その手を前後に動かし出している。

「んっ、んあっ、やぁっ、もっと...もっとして」

その言葉を待っていたかのように、小川の突き上げる激しい動きが始まって、明子の体が飛び跳ねる。

本当は明子のほうがイカせたかったけど。
もう、主導権がどうとか考えられない。

揺れる体が前倒しになって、小川がラストスパートをかけた。