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無意味なPKを持つJKの話
第10章 呪縛
それだけにちょっと緊張して声が震えた気がした。
小川がそのまま顔を近付けて来たので、その首に手を回し引き寄せようとした時ー。
ゴッツ!!
「...いったぁあ!!」
痛さで目の前が暗くなる。
どうやら小川に頭突きされたと気付いたのは、痛みが少し引いてからだ。
そのぐらい力いっぱい、おデコをぶつけてきた。
「ちょっと!痛ったいじゃん!!」
「教えてやってんのに、無視すっからだろ」
確かに、まだ眠くて勉強したくなかったのもある。
「だからって頭突きすることないじゃん!あ、なんかタンコブ出来た!!」
大袈裟におデコを撫でる手を引っ張られ、テーブル前に座らされる。
「んなの出来てねーよ。ほら、まだ全然進んでないじゃん。今まで何してた」
「だってー」
「だってじゃない。ほら、とっとと片づけないと今日中に終わんねーぞ」
数学のクソババア清水は、受験生だというのに宿題を山ほど出してくるのだ。
していかないと、立たされてネチネチイヤミ言われたり、問題当てられたり、かなり厳しいメに合う。
「...そーだけどさ」
しぶしぶいつものようにL字にテーブルに座って、数学を教わる。
「小川は?これもうやった?」
「とっくに済ませてる」
小川は休憩時間に、宿題を済ませてしまう。
家では受験勉強がしたいかららしいが。
「じゃ!写させ...」
「ヤだね」
ほとんどまだ言葉を発する前に遮られる。
「けちーー!」
「そんな事言うならもう教えてやんねーぞ」
「う...それは困る」
自分でこの数学をやりきる自信がない。
だからこそ、ここで広げているワケで。
さっき頭突きしたとは思えないような涼しい顔して、小川が説明してくれてる。
元々そんなに大きくない目が、ノートを見てるセイでほぼ伏せたように見える。
長いまつげが羨ましい。
ノートの上でシャーペンを滑らせている指は、細いけど少しゴツゴツとしてて。
この細やかな動きが、いつも自分の肌の上をすべっているのだ。
「...となる。分かった?」
「あ、うん。そ、っかー」
なんとなくここの公式を当てはめるって意味はわかるけど、いざ解こうとすると小川のように手は進まない。
うーんうーん。唸りながら、それでも、なんとか1問1問解けてゆく。
「時間かければ出来んだって」
小川がそのまま顔を近付けて来たので、その首に手を回し引き寄せようとした時ー。
ゴッツ!!
「...いったぁあ!!」
痛さで目の前が暗くなる。
どうやら小川に頭突きされたと気付いたのは、痛みが少し引いてからだ。
そのぐらい力いっぱい、おデコをぶつけてきた。
「ちょっと!痛ったいじゃん!!」
「教えてやってんのに、無視すっからだろ」
確かに、まだ眠くて勉強したくなかったのもある。
「だからって頭突きすることないじゃん!あ、なんかタンコブ出来た!!」
大袈裟におデコを撫でる手を引っ張られ、テーブル前に座らされる。
「んなの出来てねーよ。ほら、まだ全然進んでないじゃん。今まで何してた」
「だってー」
「だってじゃない。ほら、とっとと片づけないと今日中に終わんねーぞ」
数学のクソババア清水は、受験生だというのに宿題を山ほど出してくるのだ。
していかないと、立たされてネチネチイヤミ言われたり、問題当てられたり、かなり厳しいメに合う。
「...そーだけどさ」
しぶしぶいつものようにL字にテーブルに座って、数学を教わる。
「小川は?これもうやった?」
「とっくに済ませてる」
小川は休憩時間に、宿題を済ませてしまう。
家では受験勉強がしたいかららしいが。
「じゃ!写させ...」
「ヤだね」
ほとんどまだ言葉を発する前に遮られる。
「けちーー!」
「そんな事言うならもう教えてやんねーぞ」
「う...それは困る」
自分でこの数学をやりきる自信がない。
だからこそ、ここで広げているワケで。
さっき頭突きしたとは思えないような涼しい顔して、小川が説明してくれてる。
元々そんなに大きくない目が、ノートを見てるセイでほぼ伏せたように見える。
長いまつげが羨ましい。
ノートの上でシャーペンを滑らせている指は、細いけど少しゴツゴツとしてて。
この細やかな動きが、いつも自分の肌の上をすべっているのだ。
「...となる。分かった?」
「あ、うん。そ、っかー」
なんとなくここの公式を当てはめるって意味はわかるけど、いざ解こうとすると小川のように手は進まない。
うーんうーん。唸りながら、それでも、なんとか1問1問解けてゆく。
「時間かければ出来んだって」