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無意味なPKを持つJKの話
第11章 Someday
「今日のあれ、何だったの」

放課後、小川の家に着くなり、そう聞いた。

あれから、小川とやたらと目が会う気がして。
1日避けて過ごした。

何より周りの視線が気になった。

「は?」

小川は顔をあげるのも面倒とばかりに参考書を必死で解いている。

「だからー...」

いつもと違って、教室で声をかけるなんて。

「何、変な意識してんの?クラスメイトなら普通の会話しかしてねーよ」

...そうかもだけど。
明子は今までそれをしてきてないのだから。

伏せがちの目からは、小川の真意は全く読み取れない。

「な。服、脱げよ」

「は?」

まだ着いたばかりだし。今日は下に夜勤明けの小川のお母さんが晩ご飯をー。

「何勘違いしてんだよ。腕、見せてみろって」

「いいって。大丈夫」

「今日1日ずっとそやって押さえてただろ」

そう言われて、反対の手でずっと気遣うようにさすっているのに気付く。

「きっと腫れてるぞ、それ。湿布やるから」

立ち上がり、ゴソゴソと湿布らしきものを探し出した。

「ちょっと痛いだけだし。湿布なんて大袈裟だよ」

「打ち身は早い処置がいんだって。だから保健室行けって言ったのにさー」

それで、今日はよく目が合っていたのか。

確かに1日ずっと気にはなっていた。

上着を脱ぐと思っていたより腕に響いて痛みが走る。
ブラウスは腕まくりでいいかなと、のそのそ動いていると。
湿布を持った小川が背中越しに近付いて座り、ブラウスの首元に手が近づく。

驚く間もなく、慣れた手つきでブラウスが脱がされる。

小川の指が肌に触れる度に、反応してしまいそうで、必死で息を止める。
背中越しにほのか小川の体温や息遣いも感じてしまう。

「うっわーー。やっぱりな」

そう言う小川の声に我に返った。

明子の右腕の一部が広範囲に赤紫色になっていた。
少し腫れてもいるようだ。

ここまでとは思ってなかった症状を目の当たりにすると、強気だった明子も血の気が引く。

「っ!...つめたっ!!」

湿布が手際よく2枚も貼られる。
冷っとした湿布のあとは、包帯でぐるぐる巻きだ。

「これだと、ロクにシャーペンとか持てなかったことね?今日1日勉強してたのかよ」

「...してない」

小川のことが気になって、そんな事に気づきもしなかった。
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