この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第6章 寝物語【陽炎】
サヨの招き猫は好評で、客からも可愛いがられた。

鷺が帰ってきて、店の端っこでサヨと飯を食う。
そのうち酔った客が

「サヨ坊は父ちゃんに似て器量好しだな!母ちゃんに似なくてなによりだ!こりゃああと十年もすりゃあ男が列なして嫁に請われらぁ」

その言葉に、サヨがつ、と俯いた。
当の客は酔っているから気が付かなかったが、正面に座る鷺は、娘の微妙な変化を肌で感じ取る。

「るい!ごっそさん。」

「はいよ!湯はもうちょっと待って頂戴な」

「おぅ、慌てんな、落ち着いてからでいいぜ」

サヨを連れ、暖簾をくぐって外に出る。

風の冷たさが、冬の訪れを告げる。

片手に杖を持った鷺が、もう片手に娘の手を引き、裏手の家に帰った。


/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ