この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第8章 筒井筒【陽炎】
「何がいい?櫛か、こうがい(かんざし)か?」

「あたしね、お芝居が観たいの!」

「芝居?何の?」

「今ね、『陽炎』がかかってるんだよ⁉︎」

陽炎は、江戸でも人気の芝居演目で、二人が生まれる前から何度も役者を変えては上演されている。

昔、江戸に居た神出鬼没の盗賊、市九郎とその一味を称して『陽炎』と呼ぶのだ。

「陽炎って、アレだろ、泥棒の話だろ?俺はあんまり好きじゃねぇなぁ…」

「あら、陽炎はただの泥棒と違うのよ?すっごくカッコいいんだから!それにね、市九郎を新三郎が、相方の白を松屋 雪之丞が演るのよ!」

市九郎という稀代の盗賊と、その脇を固める白(シロ)と朱(アケ)という忍がおり、殊にその白という女忍は世にも美しい、という設定だった。対して朱は、寡黙で顔に傷があり、覆面で顔を隠している。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ