この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第8章 筒井筒【陽炎】
「ま、どっちだっていいよ、観たいってんなら切符買ってやる。」

「ありがと、市っちゃん!」

ぎゅうっと腕にしがみつくサヨに、

「ぶら下がんなよ、重てェな!」

と振り解きながら、前襟を引っ張るが、その顔はまんざらでもない。

道中も、サヨは芝居の陽炎について熱く語っていたが、その芝居の元になった陽炎という組織が、二十年の昔、この江戸に本当にいたことも、頭である市九郎が市八の実父であることも、さらには白と朱の元になったのが己の両親、八尋と赤猫(サチ)であることも、劇中には書かれていない、知られざる一員として、サヨの父である鷺、そして兵衛がいたことも、若いふたりは知る由もなかった。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ