この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
another storys
第10章 Ma petite chérie.【Cross roads】
きっと親父も菜摘さんと居るところを俺に…というか美佳ちゃんには見られたくないはずだ。
父と息子の微妙な気恥しさを抱えつつ、そろそろとその場を離れようとしたその時。
「あれぇ、萩原くん!」
能天気な声が聞こえた。
祥悟さんっ…なんて間の悪い人なんだろう。
無視するわけにもいかず、ぺこりと頭を下げる。
祥悟さんもデート中らしく、横には結城さんが居た。
デート中に声掛けてくんなよ!と若干イラッとする。
流石に気づいたよな、と恐る恐る振り向くと、大きな声でいきなり自分の名前を呼ばれたのかと驚いた親父が目を見開いてこっちを見てる。
「あ、あぁ、隆行、か…いたのか」
まるで誰もいないと思ってた家ではちあわせたみたいな感想。なんて言っていいのかわからない感がひしひしと伝わってくる。
「父さんも…指輪、できたんだ、よかった、ね…」
菜摘さんも美佳ちゃんもぽかんとしてる、けど…
めちゃくちゃ気まずいんですけどっ!!
父と息子の微妙な気恥しさを抱えつつ、そろそろとその場を離れようとしたその時。
「あれぇ、萩原くん!」
能天気な声が聞こえた。
祥悟さんっ…なんて間の悪い人なんだろう。
無視するわけにもいかず、ぺこりと頭を下げる。
祥悟さんもデート中らしく、横には結城さんが居た。
デート中に声掛けてくんなよ!と若干イラッとする。
流石に気づいたよな、と恐る恐る振り向くと、大きな声でいきなり自分の名前を呼ばれたのかと驚いた親父が目を見開いてこっちを見てる。
「あ、あぁ、隆行、か…いたのか」
まるで誰もいないと思ってた家ではちあわせたみたいな感想。なんて言っていいのかわからない感がひしひしと伝わってくる。
「父さんも…指輪、できたんだ、よかった、ね…」
菜摘さんも美佳ちゃんもぽかんとしてる、けど…
めちゃくちゃ気まずいんですけどっ!!