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another storys
第11章 約束【陽炎】
「旦那様には、目をかけていただいてます。もうじき、今の番頭が末のお嬢さんの婿になって支店に行くって話があって、次の番頭にとは言ってもらってます」
「ふぅん。俺ァ奉公人の仕組みはよく知らネェがよ。そりゃ偉いのか?」
「番頭は、旦那様の次だから、ありがたいことですよ」
「ひとり立ちはいつすんだ?」
「さぁ…それは…旦那様が次に支店を出す事があれば、もしかしたら任せてもらえるかも…でもまだ、いつかはわかりません。」
「サヨに手ェ出したってな」
市八がビクリと肩を震わせる。
「あの!その、番頭に成れば、給金も上がるし…長屋でも借りて、そのサヨとも所帯持てるかなって…」
「そうか。じゃ、遊びのつもりじゃねぇんだな?」
「ふぅん。俺ァ奉公人の仕組みはよく知らネェがよ。そりゃ偉いのか?」
「番頭は、旦那様の次だから、ありがたいことですよ」
「ひとり立ちはいつすんだ?」
「さぁ…それは…旦那様が次に支店を出す事があれば、もしかしたら任せてもらえるかも…でもまだ、いつかはわかりません。」
「サヨに手ェ出したってな」
市八がビクリと肩を震わせる。
「あの!その、番頭に成れば、給金も上がるし…長屋でも借りて、そのサヨとも所帯持てるかなって…」
「そうか。じゃ、遊びのつもりじゃねぇんだな?」