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another storys
第12章 Restart【Cross roads】
そして、響子が亡くなった翌年。大学時代の友人に誘われて呑みに行った。
しばらくそんな気になれなかったのもあるけど、会社関係の人達は腫れ物に触るというか、どこまで突っ込んでいいか躊躇いがあるんだろう、呑み会なんて誘われなくて。まぁそれに関しては俺が逆の立場でもそうだと思うから別にどうとも思わない。寧ろ気を遣わせてしまっていると思う。
でもその日誘ってくれたのは、大学時代の気の知れた友達で。皆響子のことも知ってて。『響子ちゃんそろそろ1年経つし、はなむけに呑もうや』と言われれば、断る理由もない。
いい気分で呑んで店をハシゴして最後に入ったのが、長岡京の駅近くにある小さなスナックだった。
元々ママがその友人の知り合いで、よく行くということでその店に行った。ずっとママ一人で切り盛りしてる店だったらしいが、その日はそいつも知らない新しい女の子がいた。聞くと、ママの知り合いの娘さんで、仕事を探しているというのでとりあえず手伝ってもらってる、ということだった。名前は桜さんと言った。
※長岡京…京都と大阪の府境あたり。
しばらくそんな気になれなかったのもあるけど、会社関係の人達は腫れ物に触るというか、どこまで突っ込んでいいか躊躇いがあるんだろう、呑み会なんて誘われなくて。まぁそれに関しては俺が逆の立場でもそうだと思うから別にどうとも思わない。寧ろ気を遣わせてしまっていると思う。
でもその日誘ってくれたのは、大学時代の気の知れた友達で。皆響子のことも知ってて。『響子ちゃんそろそろ1年経つし、はなむけに呑もうや』と言われれば、断る理由もない。
いい気分で呑んで店をハシゴして最後に入ったのが、長岡京の駅近くにある小さなスナックだった。
元々ママがその友人の知り合いで、よく行くということでその店に行った。ずっとママ一人で切り盛りしてる店だったらしいが、その日はそいつも知らない新しい女の子がいた。聞くと、ママの知り合いの娘さんで、仕事を探しているというのでとりあえず手伝ってもらってる、ということだった。名前は桜さんと言った。
※長岡京…京都と大阪の府境あたり。