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another storys
第12章 Restart【Cross roads】
店が実家から電車で一駅の立地で、どうせ朝には子供たちを迎えに行かなきゃ行けないから、終電なくなってもタクシーで実家に行って勝手に寝ればいいか、と思って呑みすぎた。
友達たちがひとり帰りふたり帰りして、1人になったところまではおぼろげながら記憶がある。
気付くと、俺はソファ席に横になって眠っていた。
目の前に、桜さんの顔があって、一気に混乱する。
俺は、桜さんの膝枕で寝ていた。
その事実を認識し、慌てて飛び起きたら顔がぶつかりそうになって、桜さんがキャッと声を上げて避けた。
「あっ、あぁ、ごめんなさい!」
膝枕なんてして貰ったことにも、焦って頭突き仕掛けたことにも、両方の意味でとりあえず謝った。
桜さんはうふふと笑って。
「いいえ。」
と言った。
綺麗な顔立ち。
なのに何処か物憂げで。
まだ酔ってない時の記憶を辿っても、水商売慣れした感じがなく、接客もたどたどしい。
年は、30代半ば、ってとこか。
いずれにしろ、何かワケありなんだろう、とは思った。
友達たちがひとり帰りふたり帰りして、1人になったところまではおぼろげながら記憶がある。
気付くと、俺はソファ席に横になって眠っていた。
目の前に、桜さんの顔があって、一気に混乱する。
俺は、桜さんの膝枕で寝ていた。
その事実を認識し、慌てて飛び起きたら顔がぶつかりそうになって、桜さんがキャッと声を上げて避けた。
「あっ、あぁ、ごめんなさい!」
膝枕なんてして貰ったことにも、焦って頭突き仕掛けたことにも、両方の意味でとりあえず謝った。
桜さんはうふふと笑って。
「いいえ。」
と言った。
綺麗な顔立ち。
なのに何処か物憂げで。
まだ酔ってない時の記憶を辿っても、水商売慣れした感じがなく、接客もたどたどしい。
年は、30代半ば、ってとこか。
いずれにしろ、何かワケありなんだろう、とは思った。