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another storys
第12章 Restart【Cross roads】
「そう、ですか…悪いこと、聞いてしまってごめんなさいね。最初、自分の名前を呼ばれてるのかと思って、びっくりしたから…」
「あ、桜って源氏名なの」
桜さんはこくりと頷き、
「桜子って書いてヨウコって読むの。だから、お店ではサクラって呼んでもらってる。」
「なるほど…」
「新田さん、携帯でお子さんの動画見せてくれたけど…奥様、亡くなられたんですか…?奥様のこと、聞いても?」
俺は頷いて、
「乳ガンでね…去年。」
「そう、ですか…心残りでしょうね…生きていて会えないのも、辛いけど…生きていれば、いつか、すれ違うくらいはできるかもしれないもの…気付かなくても」
「子供さんと、離れて暮らしてるの?」
桜子さんはこくりと頷いた。
「新田さんとは全然違うけど。私が、息子に顔向け出来ないことをしたから…」
「…聞いても?」
桜子さんが、淋しそうに微笑んで、頷いた。
「あ、桜って源氏名なの」
桜さんはこくりと頷き、
「桜子って書いてヨウコって読むの。だから、お店ではサクラって呼んでもらってる。」
「なるほど…」
「新田さん、携帯でお子さんの動画見せてくれたけど…奥様、亡くなられたんですか…?奥様のこと、聞いても?」
俺は頷いて、
「乳ガンでね…去年。」
「そう、ですか…心残りでしょうね…生きていて会えないのも、辛いけど…生きていれば、いつか、すれ違うくらいはできるかもしれないもの…気付かなくても」
「子供さんと、離れて暮らしてるの?」
桜子さんはこくりと頷いた。
「新田さんとは全然違うけど。私が、息子に顔向け出来ないことをしたから…」
「…聞いても?」
桜子さんが、淋しそうに微笑んで、頷いた。