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another storys
第14章 蝶の見る夢【陽炎】
初会では、花魁は客とは口をきかぬが決まり。

どうしたらいいかわからず、常磐は部屋の外に出た。
新造が後を付いてくる。
さすがに部屋の外に出れば大丈夫だろう。

紙と筆を持ってくるように命じ、そっと部屋に戻った。

「どこに行ってたの?」

席を外したのもバレていた。

「旦那ァ?花魁が困っておりんすぇ。花魁は、初会ではお客と口をきかぬが決まり。全てを聞くのは野暮というものでありんす。」

男の横にいた芸妓がクスクスと笑いながらとりなした。

「あ、そうなの?俺ココに来んの初めてだからさ。そういうしきたりとかよくわかンねぇンだ!ごめんね、花魁!」

明るい顔で歯を見せて笑い、ヒラヒラと手を振る。

常磐は、どうあしらったものかわからなかった。

このような客は初めてだった。


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