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第14章 蝶の見る夢【陽炎】
気づくと常磐は眠っていたようで。
ふと目を覚まし、慌てて鷺の様子を伺う。
鷺も眠っている風で安心した。
客に寝顔を晒すなど、花魁になって初めての失態だった。

「…申し訳もありぃせん…堪忍ぇ…」

小さな声で呟くと。

「何が?」

と聞き返され、起きていたのかとまた慌てる。

「お客様の前で寝顔を晒すなど…」

「俺、見えてねぇよ?それにさ、そんなん抱かれて疲れりゃしょうがないだろ?眠たくなりゃ寝りゃいンだよ。何のために布団の中にいんだい?俺ァこん中の作法とか明るくねぇからよ。よく知らねェけど。可愛かったぜ、常磐。」

そう言ってきゅう、と抱きすくめられる。

力強い、男の胸に全てを委ねてしまいたくなった。

常磐を、花魁としてでなく、ただひとりの女として。
愛しむように抱いてくれた。
そんな男は今までいなかった。

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