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another storys
第17章 四方山話【潮騒】
「可愛がってくれへんおばあちゃん、好かれへんのは判る。お母ちゃんも嫌いやもん。でも、そのうち居らんようになる人や。気にせんでいい。おばあちゃんが郁男にするんと同じ事を、お母ちゃんはしてやられんかもしれん。けど、お母ちゃんは啓三の味方や。ずぅっとな?」
うん。俺には、お母ちゃんがおるもんな。
兄貴なんかに負けるか!俺、もっと強なって、賢こなって、兄貴なんか見返したるんや。
学校の成績は俺の方がいい。兄貴にくっついて四歳ん時から小学校行っとってんからな。兄貴より三年も長く勉強しとんねん。自分の学年の教科なんぞ簡単すぎて面白うもない。
学校で、先生に上の学年の教科書見せて貰うたり、友達ん家で上の兄弟の教科書見せて貰うたりもした。
兄貴の学年で習うことも少しなら解る。
運動もしたし、走る特訓もした。
兄貴にだけは負けとうなかった。
うん。俺には、お母ちゃんがおるもんな。
兄貴なんかに負けるか!俺、もっと強なって、賢こなって、兄貴なんか見返したるんや。
学校の成績は俺の方がいい。兄貴にくっついて四歳ん時から小学校行っとってんからな。兄貴より三年も長く勉強しとんねん。自分の学年の教科なんぞ簡単すぎて面白うもない。
学校で、先生に上の学年の教科書見せて貰うたり、友達ん家で上の兄弟の教科書見せて貰うたりもした。
兄貴の学年で習うことも少しなら解る。
運動もしたし、走る特訓もした。
兄貴にだけは負けとうなかった。