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another storys
第17章 四方山話【潮騒】
俺が小学校一年の時、爺さんが死んだ。
爺さんは九十を超える大往生やった。婆さんも早よ死ね、と思たけど、婆さんはまだ元気そうやった。
けど、その婆さんも、俺が中学に上がる歳に死んだ。
泣いとったのは兄貴だけやった。

小学校は兄貴と一緒に通うたけど、四つ違いやから中学も高校も一緒に通うことはなくて、中学の制服は兄貴のお下がり。
けど、高校に上がる頃、俺は兄貴より大分背が高うなって、兄貴の制服が合わんかった。俺は親父に似とるらしい。兄貴は顔とか背の低いのんはお母ちゃん似やった。

兄貴はちっこいけど動くんが早うて高校では卓球をしとった。俺は柔道。高校ん時は、偶に女子から手紙を貰うこともあったけど、付き合うとか、そういうのはなかった。俺が高校を出て大学に行く頃、兄貴は海上自衛隊に行った。
俺は大学を出て警官になった。刑事やないけど。人を殺したりそんな、凶悪犯と関わるのは嫌や。麻薬も怖い。
田舎の駐在とか、交通課とかやった。
それでも田舎の駐在は何でも処理せなあかん。平和な田舎町では、殺人事件は起きなんだけど、事故や自殺はちょいちょいあって。その処理は苦手やった。
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