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第18章 彼岸花【陽炎】
結局、女将に事情を話して、料理屋の裏にある女将の家に居候させてもらえることになり、家財道具は一切合切売り払って小銭を作る。足りない分は給金を前借りしてなんとか店賃を払い、るいは長屋を引き払った。
長屋から持って出たのは、着ている着物と最後に買った白粉、両親の位牌だけだ。

女将は信吉に大層腹を立て、

「よくもまぁそれで二番組の纏持ちなんて言ったモンだね!碌な死に方しやしないよ!」

と鼻息が荒かった。

信吉はその二年後、仕事で長屋の屋根に上った際、屋根の傷んだ所を踏み抜いて下に転げ落ち、腰を強く打って身体が動かなくなったと聞いた。

それを聞いてももう、気の毒にとも、ザマァ見ろとも思わなかった。
るいにとって、信吉は、もう関わりのない他人だったから。
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